座談会肆回目

 

 

水橋:はい、この座談会も、やっとの事で肆回目です。

 

猫:にゃー

 

猫:にゃ〜

 

猫:ニャー

 

音々:……

 

水橋:ん〜どうした〜?音々、そんな難しい顔して?

 

音々:いや、この屋敷に猫なんか居たのか?

 

水橋:居たよ〜

 

音々:でも、俺ここに三年位居るが、こんなに猫が居るとは知らなかったぞ。

 

水橋:ん〜まぁほとんどが外で自由気ままに暮らしてるからな。

 

音々:で、猫が居るのは良いんだが……

 

音々:これは流石に多すぎだろ!!

 

猫達:ニャーニャーニャー(部屋一面に猫、猫、猫)

 

水橋:せっかく今日のお題が「猫」だから一応この屋敷に住んでいる猫を全部集めてみたんだが……

 

音々:よく入ったな……この部屋に

 

水橋:まぁ既に犇いてるけどな、あそこなんか山になってるし。

 

フレア:ん〜ん〜(てめえら絶対俺が埋っているって事分かってるだろ!助けろや!)(猫の山に埋まっている)

 

音々:なんか声聞こえるけど気のせいだよな。

 

水橋:あ〜音々一応言って置くが猫に危害を加えたらぶっ殺す

 

音々:いやいや、俺は動物は虐めないよ動物は

 

フレア:(ちぃ、猫たちを吹き飛ばして出ようと思ったのに)

 

龍星:猫か……和むな…(和)

 

音々:おぉ、龍星が和んでるよ…珍しいこともあるもんだ

 

水橋:龍星は猫好きだからな〜

 

音々:…それにしてもこれだけ猫が居ると本当に和んでくるな〜

 

水橋:そうだな〜

 

龍星:……(和)

 

猫:にゃ〜にゃ〜

 

水橋:………(和)

 

音々:………(和)

 

龍星:………(和)

 

フレア:ん〜ん〜(お前ら和んでないで助けろよ!)

 

フレイム:ね〜ね〜和んでるのもいいけどそろそろフレアの事助けてあげたら?

 

猫:にゃ〜

 

水橋:ん〜?フレア此処に居たっけ?

 

フレア:ん〜!ん〜!(居るわ!さっきから!)

 

音々:にしても羨ましいな、そんなに猫に好かれて。

 

フレア:ん〜!ん〜!ん〜!(これが好かれているように見えるか!結構暑いんだぞこんなか!)

 

龍星:………(じ〜)

 

フレア:ん〜ん〜!(よく見えないが、怨めしそうに見るな!好きでやってるんじゃねぇ!)

 

フレイム:待ってて!今助けるから!

 

フレア:ん〜!(フレイム、俺の味方はお前だけか……)

 

音々:(なぁ水橋)

 

水橋:(何だ?小声で)

 

音々:(なんでフレアはあんな状態になってるんだ?)

 

水橋:(どうやらフレアはつくづく猫に嫌われる奴のようだ…クックック)

 

音々:(何があったんだろう)

 

フレイム:よいしょ〜!

 

ズボッ!

 

フレア:や、やっと出られた…

 

水橋:なんだ、出てきやがったか

 

フレア:あ〜今日の俺の扱いが酷いな……あと水橋、風呂借りるぞ体が猫毛だらけになっちまった

 

水橋:……

 

フレア:何故無言!?

 

水橋:……まぁいいか……はぁ

 

フレア:なんなんだよその仕方なさそうなため息は!…まぁいいとにかく風呂借りるぞ……(すたすたバタン)

 

水橋:よし、フレアも居なくなったところで、話を続けよう、

 

龍星:いいのか?

 

音々:良いんだよ多分

 

フレイム:それにしてもすごい数だね〜どれくらい居るの?

 

音々:ざっと見五十は居そうだけど…どうなんだ?

 

水橋:わからねぇ、

 

音々:わからねぇって…

 

水橋:かってに増えるんだもん、最後に数えたときには八十はいってたような気がする。

 

音々:そんなもんか?

 

龍星:で、どんな種類が居るんだ?

 

音々:あれっ?龍星も知らねぇのか?

 

龍星:あぁ、詳しくは知らん。

 

水橋:ん?え〜っと、「メイン・クーン」「エジプシャン・マウ」「ノルウェー・ジャン・フォレスト・キャット」「アビシニアン」

「スコティッシュ・フォールド」「ソマリ」「チンチラ・シルバー」「ラグドール」「アメリカン・ショートヘアー」……

 

音々:あ〜もう良いもう良い、聴いてると長くなりそうだ。

 

フレイム:もう大分長くなってるけどね。

 

龍星:なんか、ラグだけ強調してないか……?

 

音々:聞いた事が無いのが多いんだけど……

 

水橋:ほかにも、三毛と黒も居るぞ

 

フレイム:本当にこの屋敷にいる猫って多いんだねぇ。

 

龍星:俺よりも猫好きだからな、水橋は。

 

音々:確かに……

 

フレイム:この状態見ていると本当にそう思うよ。

 

黒猫:にゃぁ(テトテト)

 

音々:ん?なんか黒猫がこっち来たぞ。

 

水橋:あぁその猫は丁重に扱えよ。

 

音々:え?なんでだ?(撫でようと手を伸ばす)

 

黒猫:フシャッ!(音々の手を引っ掻く)

 

音々:え?痛ってぇ!痛ってぇ!

 

水橋:だから言ったのに……

 

龍星:その猫の名前は「水城さん」だ。

 

音々:「水城」さん!?何で猫に敬称つけてんの!?しかも龍星が!?

 

水橋:違う、違う、「水城さん」が名前だ。

 

音々:敬称までが名前って事か!?

 

龍星:そういうことだ。

 

フレイム:久しぶりに見たな〜水城さん

 

音々:えっ?もしかして、知らなかったの俺だけ?

 

水橋:そういうことになるな。

 

音々:なんか俺、ここに三年も居るのに知らないことが多すぎやしねえか?

 

龍星:音々には、教えてないからか?

 

水橋:多分な。

 

音々:おい!!

 

水橋:さぁ、そろそろお開きにしよう、流石に疲れた。(スタスタ)

 

フレイム:さんせ〜い(スタスタ)

 

龍星:そろそろ、夕飯の時間だな……(スタスタ)

 

音々:少々ぐだぐだな様な気もするけどまぁいいか……

 

水城さん:なんだ、奴が帰ってくる前に終わってしまったか……フン

 

音々:!?

 

音々:………

 

音々:………

 

音々:水城さん、今喋んなかった?

 

水城さん:にゃあ

 

音々:………

 

音々:………

 

音々:絶対喋ったって今!